吃音がある人の就活就労体験記&相談支援


No.27

性別: 男性
年齢: 20代後半
職種:  食品製造
業種: 品質管理
居住地域: 中部
勤務年数: 3〜5年目
主な仕事内容: 電話応対やクレーム調査などの事務職と検査室にこもって行う検査の仕事が半分程度。
吃音の症状: 小学生から吃り始めて大学時代は一人暮らしを始めた影響か、吃りは気にならなくなり自信が持てていた。 就職して3年程で難発が目立つようになり挨拶が言えなくなったり、喋り出す時に間が空いてしまう。
就職活動について: 面接では言いにくい言葉はあったが、ほとんど吃らずに内定を頂いた。
困っていること: 電話応対、全体朝礼や会議での発表、コミュニケーションなど。
工夫していること: 間があいてしまうこともありますが、自分のタイミングで喋るようにしている。出だしをゆっくり喋る。
周囲の配慮: たまに外線の電話を取ってもらっている。本当は喋ることの少ない仕事をしたいが、自分のためと思って頑張っている。
アドバイス: 隠すことよりもありのままの自分が大事だと思いました。 会社によるかもしれませんが、どうしようもない時は、打ち明ける勇気も必要だと思います。
相談の可否: 可
(掲載日:2016/11/10)

No.26
性別: 男性
年齢: 20代後半
職種:  公務員
業種: 事務職
居住地域: 東北
勤務年数: 3〜5年目
主な仕事内容: 一般的な事務職の仕事をしています。 役所仕事ですので、法令に則った行政サービスの提供をおこなっています。
吃音の症状: 難発、連発、伸発の複合
就職活動について: 就職活動期では、吃音の症状はなかったので、一般的な学生と同様に公務員試験の勉強と面接等の対策し、入庁しました。
実は、吃音が出たあとに転職活動をしたことがあります。 筆記試験ではトップクラスの成績を取りましたが、面接では面接官に呆れられて、ほとんど会話が成立せずに最下位で不合格となりました。 ちなみに、新宿にあるツインタワーのところです。
困っていること: 元々、ADHDとASDの症状があり、ストレスから就職後3年目に吃音になりました。 吃音になった後は、電話対応と窓口対応で苦労することが多いです。すごくどもって汗をびっしょりかきながらやっていた時期はありますが、それに関するストレスなどから鬱になり、人事部局に相談し、電話取りと窓口対応が少ない部門に異動させていただきました。
工夫していること: 電話ではどうしようもないですが、それ以外はサポートとして筆談を取り入れています(相手も忙しい場合が多いので)。
周囲の配慮: 受けている →電話業務を可能な限り免除していただいている。
受けたい →できれば対人業務がないような部署に異動したい。
アドバイス: 吃音も程度問題だと思います。 軽度な場合であれば、通常の学生と同様な就職活動で構いませんし、あえてカミングアウトをしたいほうがよい場面もあります。 重度な場合は、現実的な問題として「障害者手帳」を取得し、障害者枠として就職活動することを推奨します。 業種にもよりますが、「合理的配慮」があっても会話が成立しなければ厳しいのではないかというのが私の本音です(少なくとも事務職では厳しいです)。 障害者差別禁止法が施行された後に、有名地方自治体に事務職として受けて「0点」を取りましたので。
相談の可否: 可
(掲載日:2016/10/28 2017/5/7更新)

No.25
性別: 男性
年齢: 20代前半
職種: CGデザイナー  
業種: テレビ番組の映像作成  
居住地域: 関東
勤務年数: 1年目
主な仕事内容: デレビ番組の映像制作
吃音の症状: 大人数集まる場所や、騒がしい場所だと言葉につまる
就職活動について: Facebookで声をかけられて
困っていること: ミーティングで発言しにくい
工夫していること: カミングアウトした
周囲の配慮: 特になし
相談の可否: 可
(掲載日:2016/10/10)

No.24
性別: 男性
年齢: 20代後半
職種: Webデザイナー 
業種: ウェブサイト制作
居住地域: 関東
勤務年数: 3〜5年目
主な仕事内容: サイト制作、デザイン、資料作成など
吃音の症状: 母音が苦手
就職活動について: 面接は特に問題がなかった。スキルが重要。
困っていること: 電話対応、会議など
工夫していること: 特になし
周囲の配慮: 電話対応をなるべくさけること
アドバイス: スキルがあればなんとかなります
相談の可否: 不可
(掲載日:2016/10/10)

No.23
性別: 女性
年齢: 20代前半
職種: 介護職 
業種: 介護士
居住地域: 中部
勤務年数: 3〜5年目
主な仕事内容: ショートステイでの高齢者の介護 
吃音の症状: 利用者に対してほとんど困っていない。利用者のFaが来られた際にいいづらさを感じることがある。
就職活動について: ハローワークで担当者からの紹介
困っていること: 今の職場で吃音で困ることはないが、もう三年目になるので別の職種も経験したいと思っているが、他に移ると吃音が出てしまうのではないか?
工夫していること: どもるという予期不安を払拭するために、笑顔で話すことで頭の中をうめる
周囲の配慮: 理事は知っているが、実際に現場の同僚は誰も知らない
アドバイス: あきらめて人を遠ざけてはいけない。しかし吃りを改善することばかりにとらわれて心が疲れないように 
相談の可否: 可
(掲載日:2016/10/10)

No.22
性別: 男性
年齢: 30代前半
職種: 看護師 
業種: ICU 
居住地域: 九州
勤務年数: 3〜5年目
主な仕事内容: 看護業務
吃音の症状: ストレスや疲れがたまった時、苦手な人と話す時に連発、難発が出る。
就職活動について: 運良く、就活で苦労した経験はない。
困っていること: 報告や申し送りがうまくできず指摘される事があった。
工夫していること: 言い換え等で吃音を隠す。前もって場面ごとの話す内容を用意しておく。
周囲の配慮: 話している内容が分かりづらくても、威圧的な態度を取らないで欲しい。
アドバイス: 面接は吃音者にとって大変だと思います。吃音があってもできることを考えていきましょう。
相談の可否: 可
(掲載日:2016/10/10)

No.21
性別: 男性
年齢: 20代後半
職種: 地方公務員(市役所) 
業種: 防犯・災害対応(イベント、補助金交付など)
居住地域: 関東
勤務年数: 3〜5年目
主な仕事内容: 窓口、電話、現場対応
吃音の症状: 比較的軽いと言われるが、ひどい時は全く言葉がでないこともある。
就職活動について: 面接では、あまり吃ることはありませんでしたが、話すのが苦手だったので苦労しました。
困っていること: 電話で相手の名前を呼び出す、伝言。
工夫していること: 焦ってすぐ話さないようにする、苦手な場面を練習する、柔らかい声をだす。
周囲の配慮: どもっても指摘しないでほしい。
アドバイス: 私は面接が苦手だったので、筆記試験である程度しぼられる公務員試験を受けました。やりたい仕事より、続けられそうな仕事を選ぶことが大事だと思います。
相談の可否: 可
(掲載日:2016/10/10)